ピアノ学習者なら誰もが直面するであろうツェルニー📚
子供の頃は正直大嫌いで、ツェルニーだけあからさまに進度が遅かった記憶があります…
いつも頭がクラクラするほどの試練を与えてくれる彼は、きっとドSで意地の悪い性格なのだろうとも思っていました。
しかしながら、今では信頼と尊敬に値する存在です。
もちろん、彼の作品に対して未だに高い壁を感じてはいますが、あの頃は考えられなかったくらい、好意を持って取り組めるようになりました。
練習に際して、必ずしもツェルニーを取り上げる必要はないと思いますが、時々彼の作品を見直してみると新しい発見があるかもしれません。
ツェルニー50番練習曲
ツェルニー100番、30番、40番ときた先にお出ましになる50番。
この辺までくると、どうせならショパンやリストのエチュードをやっておこう、という人も少なくないはず。
これまでの練習曲を思えば、わざわざ50番に取り組むなんて端から頭に無い人がいても当然でしょう。
しかし、この50番はこれまでの練習曲と大きく異なる点が2つあります。
それは、
- 特定の技術強化に特化した名目が付いていること
- 演奏会用ではないにしろ、音楽性が加わりコンサートチックな曲性であること
などです。
古典的な練習曲であることに変わりはありませんが、テクニックと音楽性の両方を満たす内容はこれまでのツェルニーには無かった魅力ではないでしょうか。
やはりカッコいいな、弾いてみたいな、と思える曲だと練習も前向きに取り組めますよね。
もちろん、効率良く上達するためにも1番から順々に進める必要はありません。
練習曲だからと言って我慢して嫌々取り組むよりも、音楽の魅力を感じながら楽しく取り組めた方が上達も早いことでしょう。
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ツェルニー50番のおすすめ練習曲
練習曲は必要に応じて取り入れるという使い方が一般的なため、練習曲におすすめも何もないのですが、私の個人的な主観で好みの練習曲をピックアップしてみました。
ツェルニーをコンサートで演奏することはありませんが、ツェルニーコンクールやエチュードコンクール、弾き合い会などの場面で披露してみるのも良いかもしれません。
ツェルニー50番のカッコいい練習曲
8番 | 左手の軽快な動き |
14番 | 分散和音風なパッセージ |
31番 | 親指をくぐらせる練習 |
41番 | 左手の運動 |
50番 | タッチとテンポにおけるブラヴーラ |
ツェルニー50番の演奏映えする練習曲
6番 | 分散和音の各音を明瞭に |
9番 | しなやかな跳躍とスタッカート |
11番 | すばやく指を取り換える |
18番 | 手の交叉は静かに、タッチは柔らかく |
24番 | 親指が黒鍵にあたる場合も手が安定感を失わないように |
27番 | 各指の独立 |
45番 | 分散和音によるレガートな旋律 |
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以上になります。
少しでも練習のモチベーションUPに繋がれば幸いです。
ではでは〜🌵
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