ピアノグレードの種類と音楽の検定&資格一覧

雑記
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音楽には音楽の教員免許やピアノ調律技能士、舞台機構調整技能士などの国家資格がありますが、その数は少なく、ほとんどが民間資格です。

民間資格の中でも、ヤマハグレードやカワイグレードなどはご存知の方も多いと思いますが、調べてみると、最近できた比較的新しいものもあるようです。

そこで今回は、ピアノグレードや音楽の検定、資格にはどのようなものがあるかについて簡単にまとめてみました。

何か目標を持って音楽の勉強に励みたいという方は是非ご参考ください♪

ヤマハグレード

まずは有名なヤマハ音楽能力検定(通称ヤマハグレード)🎵

受験者の音楽力や目標に合わせて、さまざまなレベルが用意されています。

鍵盤初心者が対象…13〜11級

学習者が対象…10〜6級

高い演奏力を目指す方や指導者を目指す方が対象…5級以上

ヤマハ音楽教室幼児科修了生が対象…幼児科音楽基礎グレード

種類は以下の通りです。

グレードの種類
  • ピアノグレード
  • エレクトーングレード
  • 指導級クレード
  • 管楽器グレード
  • クラシックギターグレード
  • ドラムグレード
  • ピアノコンサートグレード

※ヤマハグレードとカワイグレードの詳細は、以前の記事にあげています。

カワイグレード

同じく有名なカワイグレード🎵

こちらも長年ピアノ教育を研究されてきた機関ですね。

16~7級

16~7級は生徒、学習者が対象

種類は以下の通り↓

  • ピアノグレード
  • ドリマトーングレード
  • おとなのグレード
6~2級

6~2級は指導者、演奏家を目指す方が対象

種類は以下の通り↓

  • ピアノグレード
  • ポピュラーピアノグレード
  • ドリマトーングレード
  • 音楽教育グレード

※ヤマハグレードとカワイグレードの詳細は、以前の記事にあげています。

ローランドのグレード試験

ローランドミュージックスクールが主催の演奏オーディション(グレードテスト)🎵

演奏オーディションと言ったり、グレード試験と言ったりするようです。

ローランドの教室に通う生徒さんが受験できます。

コースと級
  • 幼児科アトリエランド(5~1級)
  • ピアノ科ベーシックコース(16~2級)
  • ピアノ科アドバンスコース(9~1級)
  • オルガン科ベーシックコース(16~2級)
  • オルガン科アドバンスコース(9~1級)

英国王立音楽検定

英国王立音楽検定協会が主催のアソシエイテッド・ボード検定(通称ABRSM)🎵

120年以上の歴史を誇る世界最大規模の音楽検定です。

ヤマハのグレード試験はこれが基になっているとか、噂で耳にしたことも…

グレード1が初級、グレード8が上級なので、数字が減る度に難易度が上がる日本とは逆ですね。

ピアノグレードのレベルと種類
  • プレパラトリーテスト…初心者が対象の演奏試験
  • グレード1…ピアノ歴1年以上の初心者が対象
  • グレード2,3…準中級レベル
  • グレード4,5…中級レベル
  • グレード6,7…ツェルニー40番以上のテクニックを必要とする中上級レベル
  • グレード8…英国の音楽大学入試にも匹敵する上級レベル
  • パフォーマンスアセスメント…21歳以上の大人を対象とした演奏検定
  • ディプロマ…グレード8以上の専門的なレベル

また、実技試験とは別に「理論グレード」という筆記試験もあります。

理論グレードはグレード1からグレード8まであり、グレード1が初級、グレード8が上級です。

ピアノグレードと理論グレードの詳しい試験内容については、公式ページをご確認ください。

音楽技能検定

一般社団法人 日本音楽協会が主催の検定試験🎵

試験は実技と学科があり、それぞれピアノ、ヴァイオリン、フルートから選んで受験できます。

難易度
  • 10~7級…基礎レベル
  • 6~4級…応用レベル
  • 3~1級…音高、音大レベル

試験の日程はⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期と1年で3回実施があるようです。

実技の課題曲や学科の過去問などは公式ページより確認できます。

知育音楽検定

一般社団法人 日本知育音楽芸術協会が主催の検定試験🎵

実技演奏は無く、楽譜の読み方や音の聴き分け、リズム、音楽史、音楽理論などが柱のようです。

レベルは9級から1級までで、6級までは飛び級が可能、4級からは飛び級不可となっています。

受験場所は、準会場認定教室かオンライン受験かを選択できます。

詳細は公式ページよりご確認ください。

クラシックソムリエ検定

一般財団法人 日本クラシックソムリエ協会が主催の検定試験🎵

クラシックの作曲家や作品、演奏家などに関する知識を試す試験のため、実技演奏はありません。

クラスとレベル
  • エントリークラス…クラシックの代表的な作曲家と代表曲、エピソードなどを知っているレベル。
  • シルバークラス…クラシックの作曲家と作品について一通りの知識があり、語ることができるレベル。歴史上の著名な演奏家についての知識も必要。
  • ゴールドクラス…クラシックの作曲家、作品についての充分な知識があり、有名演奏家について個性や解釈の違いを語ることができるレベル。国内で発売されている音楽ソフトをある程度把握し、第三者にも薦めることができる。
  • プラチナクラス…クラシックの作曲家、作品、演奏家について深い知識があり、国内で発売されている音楽ソフトやコンサートを把握していて、相手の趣味嗜好に合わせて薦めることができる。

これはちょっとした雑談話ができそうな予感ですね💡

普段、演奏がメインになりがちな私も気分転換に楽しく勉強できそうです。

公式な過去問はありませんが、協会より公式問題集が発売されています↓

↑エントリークラス過去問

↑シルバークラス過去問

日本音楽能力検定

一般社団法人 日本音楽能力検定が主催の検定試験🎵

試験は全てオンライン試験で、筆記試験と実技試験がありますが、実技試験は予め撮影した演奏動画を送付する形式のようです。

ピアノの演奏動画の撮り方に関する記事も幾つかあげていますので、宜しければそちらもご覧ください。

受験コースは以下の通りです↓

受験コース一覧
  • ボーカル検定
  • ギター検定
  • ベース検定
  • ピアノ検定
  • ドラム検定
  • ウクレレ検定
  • 楽譜読み書き検定
  • ヴァイオリン検定
  • トランペット検定
  • サックス検定
  • 三味線検定
  • ブルースハープ検定

ピティナ指導者検定

こちらはコンクールでお馴染みの一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)が主催の検定試験🎵

ピアノ指導者、またはピアノ指導者を目指す方限定の試験となります。

そのため、指導者に特化された内容、仕組みと言えるでしょう。

試験内容は「指導実技」「演奏実技」「筆記試験」「小論文」の大きく4つで、コースは「初級指導ライセンス」「中級指導ライセンス」「上級指導ライセンス」の計3つです。

コロナを機にオンライン試験も導入されるようになりました。

詳細はこちらから↓

生涯学習音楽指導員

公益財団法人 音楽文化創造 協賛、全国生涯学習音楽指導員協議会 主催の音楽資格です。

「生涯学習音楽指導員」の役割は、地域における音楽活動に専門的な助言を行うことです。 指導員は、生涯学習の視点に立って、地域の音楽事業のサポート、音楽の学習指導、音楽イベントの企画からコーディネイトまで、また子どもから高齢者の方に至るまで、地域の人々の幅広い音楽ニーズに応えることができます。

https://www.onbunso.or.jp/instructor/

レベルはA級、B級、C級とありますが、現在はどの講座も休止中で、今後の開講は未定とのことでした。

地域音楽コーディネーター

こちらも同じく、公益財団法人 音楽文化創造による音楽資格です。

地域音楽コーディネーターは、子どもから高齢者にいたるまで地域の人々に音楽の素晴らしさ、楽しさを経験できる機会を創出し、地域における音楽による文化振興を推進するために、音楽家や地域住民、さらに地方自治体や学校、企業、民間団体などの諸機関との連携を推進する役目を担うプロフェッショナルです。 地域音楽コーディネーター養成講座は、地域音楽コーディネーターの認定資格が取得でき、コンサートやワークショプ、音楽イベントを企画・提案・実施するスキルを身につけることを目的とした講座です。

https://www.onbunso.or.jp/regional-music-coordinator/

こちらの講座は現在も開講中で、次回の開催日程なども掲載されています↓

音楽療法士

一般社団法人 日本音楽療法学会が主催の音楽資格です。

音楽療法士は学校(認定校)に通って資格を取得する方法と、必修講習会に参加して受験資格を取得する方法の2パターンがあります。

民間資格のため、必修講習会に参加して受験する方も多いようですが、現在は国家資格化を目標に取り組んでいるようです。

※ ※ ※ ※ ※

以上で、ピアノグレードと音楽の検定、資格の簡単なまとめを終わります。

何か目標を持って取り組みたい方は、ぜひ参考にしてみてください♪

※受験内容は変わる可能性があります。受験の際は最新情報のチェックもお忘れなく☆