コンクールやオーディション、YouTube動画などを素敵なスタジオで撮影したい!
でも1人で準備するのは大変そう…という方に、普段私が行っている撮影方法をご紹介します。
・プロに頼むほどではないけど、素人でも出来るだけクオリティの高いものを目指したい。
・せっかくなら、自宅ではなく素敵なスタジオを借りて動画に収めたい。
・機材の持ち運びやセッティングを誰かに手伝ってもらうのは申し訳ないし気が引ける…。
・1人で気楽に撮影したい。
機械音痴のド素人がいろいろ調べて試した結果ですが、少しでも参考になれば幸いです。
~録音マイク編~
ピアノの動画撮影において、一番の悩みはやはり音質ではないでしょうか?
ピアノは他と違って音域が広かったり、音が大きかったりして音割れしやすく、プロでも難しいそうです。
また、動画コンクールでは編集や加工は一切禁止のため、音割れが酷いからと言って後で編集・加工することも出来ません。
したがって、ピアノとマイクの距離を調整したり、録音用マイクを用意したりなど、ある程度撮り方を工夫する必要がありそうです。
そして、コンクールでは機材に指定や制約が無いところがほとんど。
理想は蓋を開けた状態でピアノの真上から複数のマイクを使う方法ですが、ド素人の私にそんな知識があるわけも無く、またかなりの労力が必要と思われます。
そこで私が検討したマイクがこちらです↓
・ZOOM Q2n-4K
・ZOOM iQ7 MSステレオマイクロフォンiPhone用
・ZOOM iQ6 XYステレオマイクロフォンiPhone用
・Mikeme
・audio technica AT2050コンデンサーマイク
・タスカムDR-07X
ZOOM Q2n-4K
高精細な4K画質と、黒潰れや白飛びを抑えるHDR撮影機能で、細部まで美しく鮮明に録画。内蔵XYステレオマイクで、その場の臨場感を比類なきハイレゾ音質で記録。
さらに進化した、ミュージシャンのための高音質ビデオカメラ。
ZOOM公式ページより
ZOOMハンディビデオレコーダーの人気モデルですね。
高画質カメラに高音質マイクが搭載されているため、これ一台で解決してしまいます。
非常にコンパクトで持ち運びも簡単♪
充電が心配な場合は、別売りのバッテリーを装着すれば連続駆動時間が最大4倍になるそうです。
なんて便利な商品でしょう。
ちなみに、私の先生はこれを愛用しています。
商品レビューも評判が良く、申し分ないのですが・・・
・4K動画はiPhoneでも撮影可能。
・広角レンズで撮った動画に違和感を感じた。
・カメラとマイクが一体になっているため、理想の位置よりもマイクが遠くなってしまう。
などの点が気になり、他も検討してみることにしました。
YouTubeなどにアップする場合は4K動画が好まれるでしょうが、動画コンクールでは「最大容量〇〇〇MBに収まる程度の動画でご準備下さい」と指定があることや、iPhoneでも4K動画が撮れることなどを考えると、そこまで4Kにこだわる必要もないのかなと思いました。
①設定
②カメラ
③ビデオ撮影
④画質を選択
また、これは個人的な感想ですが、広角レンズのためか、空間が少し不自然に感じました。
ただ、動画コンクールでは「演奏者の全身が見えるように撮影すること」と指定されることがほとんどなので、狭い空間で撮影する場合は広角レンズ機能が便利かもしれません。
マイクの位置はピアノに近すぎても音割れする可能性があるので、マイクの位置がピアノの蓋から遠くなることで、音質が劣るかどうかは実際のところ分かりませんが、せっかくなので他も見てみることにします。
ZOOM iQ7 MSステレオマイクロフォン iPhone用
本格的なMSステレオマイクを、普段お使いのiOSデバイスに。ステレオ音像の広がりを自由自在に調整できるMSステレオマイクに、ヨコ持ちのビデオ撮影時も正しいステレオ定位をキープする独自のマイク回転機構を装備。いつでも、どんな場所でも、妥協のない高音質レコーディングを。
ZOOM公式ページより
こちらも同じくZOOMの商品。
iPhone・iPad用のステレオマイクです。
いつも使用しているデバイスのため、操作を新しく覚える手間が無く、非常にコンパクト。
iPhoneケースを装着したまま使用できる点もノンストレスで良いですね。
マイクは単一指向性と双指向性が組み合わさったタイプなので、いろんな環境下で適応してくれそうな予感がします。
指向性とは音を集音できる範囲のこと。
単一指向性は前方方向の音を拾うため、欲しい響きをピンポイントに狙うことが出来ます。
ボーカルや楽器の録音によく使われる指向性です。
双指向性は前方と後方の音を拾うため、両サイドの集音性が低い傾向にあります。
複数の音源に囲まれたシーンで前に出したい音を狙うときに便利です。
マイクは回転可能なため、いろいろ試行錯誤できそうですが、ピアノソロの場合はやはりピンポイントで響きを集音できる単一指向性か、録音に適した場所であれば自然に録音できる全指向性が向いているのではないでしょうか。
実際に動画を見ても、確かにiPhone内臓マイクよりは良い音質でしたが、高音質かと言えば微妙な気がします。
ピアノソロでの使用なら、こちらの方が良いかもしれません↓
ZOOM iQ6 XYステレオマイクロフォン iPhone用
本格的なXYステレオマイクを、普段お使いのiOSデバイスに。Lightning コネクタに対応したXYステレオマイク『iQ6』があれば、あなたのiPhone/iPad/iPod Touch がプロフェッショナルなHandy Recorderに早変わり。いつでも、どんな場所でも、その最高の瞬間を高音質に記録します。
ZOOM公式ページより
使い方はiQ7と同様ですが、こちらは単一指向性マイクが交差したタイプです。
人気商品で動画もたくさん上がっているので参考にしやすいですね。
ミュージシャン向け商品に比べると音質は劣りますが、手っ取り早さは一番ではないでしょうか。
Mikeme
ラージダイアフラムのコンデンサーマイクにbluetooth、レコーダー、USBマイクの機能を1つに詰め込んだ次世代マイク。専用アプリをダウンロードすることにより、スマートホンへbluetooth経由で音声を転送できます。高音質レコーディングをもっと身近にする大注目マイクの登場です。
サウンドハウス商品ページより
iPhoneとMikmeをBluetooth接続することで、音声がリアルタイムで転送され、動画撮影時も音声と動画の連動が可能になった商品です。
無線なのでケーブルの煩わしさが無く、カメラとマイクを好きな位置に設置して使えるのが良いと思いました。
コンパクトなサイズ感とコンデンサーマイクならではの高音質という点も気に入り、購入に至った一つです。
ただ、現在は取扱が終了しているため、入手は困難かと思われます💦
海外製のため、使い方などに多少慣れが必要だったり、コンデンサー特有の繊細で湿気に弱い特徴を考慮して保管する必要があったり…
値段も張るので、取扱いに神経を使うところは難点といえます。
audio technica AT2050コンデンサーマイク
ダイアフラムにハニカム形状の凹凸を付ける事で、高感度、高S/Nを実現。あらゆるシーンのハイレベルなニーズに対応します。
オーディオテクニカ公式ページより
低ノイズで感度の高い、20シリーズ最高峰モデルです。
全指向性、単一指向性、双指向性をスイッチで簡単に選択可能なため、楽器を選びません。
ピアノの録音にも向いており、レビューでの高評価も目立ちます。
ただ、こちらはファントム電源というものが必要になるようです。
ここまで来ると、ド素人の私にはチンプンカンプン…
おまけにファントム電源は使い方を間違うと、簡単に壊れてしまうそう💦
ご家庭で固定して使う分には良いかもしれませんが、持ち運びには少し不便かもしれません。
タスカムDR-07X
DR-07Xは、簡単操作で高音質録音を提供するコンパクトなハンディレコーダーです。録り直しや失敗を防ぐ豊富な機能を取り揃え、可動式マイクによりねらいを定めてより鮮明で本格的な音声を録音できます。
タスカム公式ページより
こちらは買って正解だった今一番のお気に入り。
マイクは単一指向性で、A-B、X-Y両方式に対応可能なため、用途に合わせて狙った音を録音できます。
大音量に対応した内蔵ステレオマイクで、ピアノの録音も問題なし♪
プラグインパワー対応のため、iPhoneと接続して外部ステレオマイクとして使用しています。
実際に撮影した動画を聴いても、満足の音質でした。
iPhoneと有線接続にはなりますが、音ズレや不良といったことも無く、安定して使えています。
ケーブルを伸ばせば、カメラとマイクをある程度好みの位置に設置できる点も利点でしょう。
付属のケースに入れて簡単に持ち運びが出来るので、スタジオを借りて気軽にかつ本格的に動画撮影したいという方は是非おすすめです☆
~マイクスタンド編~
マイクスタンドはスタジオによってレンタル可能な場合もありますが、その都度レンタル料金が掛かるのと、マイクとの相性が悪かったり、使い勝手がバラバラだったりする可能性があるため、使い慣れたものを用意しておくと安心かなと思いました。
そこで私がタスカムDR-07Xを固定するために購入したのがこちら↓
SANWA 200-DGCAM011
一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ、ビデオカメラなどの手振れを防いでキレイな写真・動画を撮れる。足が5段階に伸縮してコンパクトに持ち運べる。アルカスイス互換のクイックシュー付きカメラ三脚。
サンワダイレクト公式ページより
大事な機器を固定するので、かなり真剣に吟味しました。
実際とても安定感があり、撮影中に倒れたことはありません。
最初は少しコツが要りましたが、今は問題なく使えています。
そして気になるのが「スタンドの高さ」ですよね。
グランドピアノの高さは約100cmあるので、100cmちょっとは必要と思われますが、こちらは最大134cmとちょうど良い高さでした。
高さは5段階調節できるので、いろんな用途に使えて、折りたためば非常にコンパクト✨
楽譜と同じくらいの大きさで持ち運びにも大変便利です。
~三脚編~
最後にiPhoneを固定する三脚のご紹介です。
3R SYSTEMS INOVA 3R‐PFY03
三脚搭載の自撮り棒です。シャッターリモコンで離れた場所から簡単に撮影することができます。
スリーアールソリューション公式ページより
最長は約86cmですが、私は60~70cmくらいの高さにして、スタジオにある椅子や机の上に置いて使っています。
使いやすく、非常にコンパクトで軽いため、持ち運びも楽々♪
リモコンで遠隔撮影できるので、集合写真や記念写真を撮ることも可能です。
自分でシャッターを押せるので目をつぶってしまう心配も無いですね(笑)
以前はiPhone6s、現在はiPhone12miniを使っていますが、どちらも支障なく使用できました。
ただ、リモコンは小さいので紛失にはご注意を!
そして残念ながらこちらの製品は販売を終了しているみたいです。
おそらく在庫があるうちしか購入できないと思うので、検討中の方はお早めに!
※ ※ ※ ※ ※
以上、ピアノの動画撮影に便利な機材のご紹介でした。
ちなみに、全部合わせるとこんな感じです↓
真っ黒で何がなんだか分かりませんが、鞄一つに収まります。
光の加減で薄汚れているように見えますが、実際はとても綺麗な鞄です(笑)
詳しい使い方などについては、次の記事でご紹介しますので、そちらも併せてご覧くださいまし☆